遺産分割時における未成年者の特別代理人

 こんにちは、司法書士の山崎秀です。みなさん、未成年の方が相続に巻き込まれてしまったときによくある論点をご存知でしょうか?未成年の方と、その法定代理人である親が遺産分割において利益相反となる状態のことです。正直、民法の相続法を勉強した方でないとこの問題を知らない人の方が多いのではないでしょうか。普段、親が未成年である子の法定代理人です。しかし、遺産分割においては親が代理人であると同時に子と遺産分割協議をすべき当事者となります。代理人でありながら、相手方となるという状態になるのです。この状態を利益相反と呼んでいます。形式的に、子の利益を保護することが期待できないとみなされるわけです。

 そこで、特別代理人という制度があります。遺産分割協議のみの子の代理人を選任してもらうのです。この特別代理人には親以外の親族がなることもできます。

 子の代理人ですから法定相続分を確保する必要があります。また、確保しない場合には相当の理由が必要でしょう。よく、不動産登記などで親の単独名義としたいが、上記のような利益相反状態であるためできないといったぐあいに問題となります。

 当事務所としては、すぐに売却などを予定しない場合、遺産分割協議を子の成人まで先延ばしにして法定相続分での登記をいれることを提案することもあります。ただし、近いうちに売却して親子の生活資金として現金化しておきたいといった状況では有用な制度ではないでしょうか。

遺言がとても有効です

 と、ここまで書いてきましたが実は目的に沿った遺言があればこのような悩みもなくなります。遺産分割協議の必要が生じないためです。私も未成年が相続に巻き込まれた相続を拝見した身として、自らも遺言を作成しておく必要を感じました。そのため、自分でも簡単ながら遺言を作成しています。皆さんも一度、検討してみてください。そして、目的に沿った遺言となるか、一度専門家に相談してみることをお勧めいたします。

当事務所の紹介

 相続、遺言、成年後見業務を中心に司法書士業務一般の業務をしている司法書士事務所です。相談から業務遂行まで司法書士が一貫対応しています。そのため安定した品質での司法書士業務のご提供が可能です。個人の方からの直接のご相談はもちろん、介護・医療従事者の方、他士業の方などからのご相談やご紹介も大歓迎です。
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代表司法書士はこんなキャラクターです

 2021年6月現在で30歳で、今年31歳になります。高槻高等学校と大阪大学法学部法学科を卒業し、金融機関、司法書士事務所での勤務経験の後に開業しています。
 学生時代は、新書を読むことが好きでした。とてもマニアックで、細かい内容は失念してしまいましたがロシア革命時のスクラップ記事をまとめた新書はとても面白かったです。大学時代は短いながら部活動でアーチェリー、アルバイトで家庭教師、個人指導塾やマクドナルドでの仕事もしていました。最近は遊べていませんが、APEXなどのオンラインゲームも好きです。ご興味のある方はぜひ面談時に話題になさってください。