民事信託(家族信託)と成年後見

 おはようございます。司法書士の山崎秀です。最近、民事信託、いわゆる家族の方が受託者となる家族信託が流行っていますね。司法書士が関わることも多い分野です。

 成年後見制度は第三者後見人が就任するとおおよそ年に一回家庭裁判所の審判により報酬が発生します。これを回避しましょうという趣旨で家族信託を推奨している宣伝をたまに見かけます。確かに費用負担が回避できるならよいのですが、家族信託により成年後見制度の利用を避けることができるのでしょうか?

 認知症などが進行した際、例えば法律的な側面で同居のご家族が困ることで想定されるのは、介護事業者との契約、銀行預金の入出金、意図せず購入された通販などの処理など色々あるかと思います。

 あらかじめ、信託により日常の費用の支払いを何とかしてもイレギュラーが生じたらどうしましょう。そもそも、成年後見相当の方について、任意の契約が第三者の監督なしに継続することは妥当なのでしょうか?運がよければ成年後見制度を利用することなく最後までお見送りできるかもしれません。ただ、決して信託したから成年後見はもう使わなくていいんだということにはならないと思います。家族信託と成年後見を両方併用する状態もありえるのです。

 では、どうすれば?という疑問に対しては任意後見の利用が考えられるかと思います。こちらは、ご家族が任意後見人となる契約を設定すればよいでしょう。適法にあらかじめ打ち合わせた事項について代理が可能です。

 家族信託は決して万能ではありません。他の制度を排斥するものではないので、ご自身にあった利用方法を意識してみてくださいね。

当事務所の紹介

 相続、遺言、成年後見業務を中心に司法書士業務一般の業務をしている司法書士事務所です。相談から業務遂行まで司法書士が一貫対応しています。そのため安定した品質での司法書士業務のご提供が可能です。個人の方からの直接のご相談はもちろん、介護・医療従事者の方、他士業の方などからのご相談やご紹介も大歓迎です。
 当事務所での面談はもちろん、外出の難しいご高齢の方などの出張のご相談などもお気軽にどうぞ。

代表司法書士はこんなキャラクターです

 2021年6月現在で30歳で、今年31歳になります。高槻高等学校と大阪大学法学部法学科を卒業し、金融機関、司法書士事務所での勤務経験の後に開業しています。
 学生時代は、新書を読むことが好きでした。とてもマニアックで、細かい内容は失念してしまいましたがロシア革命時のスクラップ記事をまとめた新書はとても面白かったです。大学時代は短いながら部活動でアーチェリー、アルバイトで家庭教師、個人指導塾やマクドナルドでの仕事もしていました。最近は遊べていませんが、APEXなどのオンラインゲームも好きです。ご興味のある方はぜひ面談時に話題になさってください。