自筆証書遺言を法務局に保管するメリット

 こんにちわ、司法書士の山崎秀です。今日は、自筆証書遺言を法務局に保管するメリットを考えてみましょう。有効に書いてしまえば、保管までしなくてもいいのでは?と思われるかもしれません。でも、法務局保管はとてもメリットがありますよ。

 ざっとメリットをあげてみると次のようなものがあります。

  • 遺言の検認手続きが不要になる。
  • 遺言で手続きが必要になったとき、紛失を警戒するリスクがなくなる。
  • 戸籍と連動することにより、遺言の存在を死後、法務局から指定した人に通知してもらえる。

 ざっと大きなメリットをあげただけでも、このようなものがあります。まず、遺言の検認が不要になるので、手続きが早くなります。法務局から遺言の証明書を受領するために戸籍を集める必要があります。しかし、遺言の検認では相続人の立会日を設定して、開封作業をするところ、この調整がいりません。おおむね早く手続き着手することを見込めるでしょう。

 遺言書情報証明書というものを、遺言の原本のかわりに法務局が交付してくれます。これを相続手続きに使用するわけです。これまでは、遺言の原本を手続きに使用していましたが、当然ながら自筆証書遺言は世界に一つであり、紛失してしまえば取り返しがつきません。遠方の機関などと郵送での手続きが必要になるときなど、とてもリスクのある手続きが必要となっていました。遺言書情報証明書は、あくまで法務局が遺言の原本を預かったまま、内容を証明しているものですからこの紛失のリスクが大きく軽減されます。

 戸籍と連動して、指定した人へ通知してくれる制度もあります。これは、どの程度のスピード感で通知されるかは実はこれから運用で明らかになります。そのため、過度な期待は禁物です。遺言があるにもかかわらず、異なる内容の遺産分割が成立してしまったときなども、ケースバイケースで少しややこしい問題とはなってしまいます。しかし、これまで類似の制度はなく、遺言の存在に気付く一助として一定の期待ができるのではないでしょうか。

 さて、自筆証書遺言を法務局に保管するメリットを述べてみました。今、現在遺言をお手元で保管されている方がもしいらっしゃるのであれば、使わない手はないと思います。ぜひ、ご検討ください。申出書類作成など、当事務所で承ることも可能です。

当事務所の紹介

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代表司法書士はこんなキャラクターです

 2021年6月現在で30歳で、今年31歳になります。高槻高等学校と大阪大学法学部法学科を卒業し、金融機関、司法書士事務所での勤務経験の後に開業しています。
 学生時代は、新書を読むことが好きでした。とてもマニアックで、細かい内容は失念してしまいましたがロシア革命時のスクラップ記事をまとめた新書はとても面白かったです。大学時代は短いながら部活動でアーチェリー、アルバイトで家庭教師、個人指導塾やマクドナルドでの仕事もしていました。最近は遊べていませんが、APEXなどのオンラインゲームも好きです。ご興味のある方はぜひ面談時に話題になさってください。