相続登記を自分で行うメリット・デメリット

 こんにちわ、司法書士の山崎秀です。相続登記が義務化されたことで改めて相続登記のことが世間にもクローズアップされました。日本の行政手続きは原則、代理人強制主義はありません。相続登記も例外ではなく、自分で登記申請することが可能です。となると、当然気になるのが自分で行うのか、司法書士に依頼するのはどちらがよいのか気になりますね。司法書士としては、断然依頼されることをお勧めします。ここで、メリットとデメリットを並べてみます。

自分で行うメリット

司法書士報酬がかからない

自分で行うデメリット

手続きを調べる時間がかかる。
法務局は申請された登記を審査するだけであり、完了した登記が漏れがなく、正しいものであったかはわからない。

 司法書士報酬がかからないところは確かに助かりますね。しかし、その節約できる報酬に比べてデメリットが大きすぎるのです。

登記のリスクは他の士業の弁護士、行政書士、税理士といった専門家でも気づきにくいものです

 司法書士から一般の方の手続きをみていて最もヒヤリとする場面があります。それは、リスクの自覚なく手続きをされているときです。たとえ、説明を受けても理解できないことが多いのではないでしょうか。登記上のリスクは一般の方にとって理解が極めて難しいものです。これは、一般の方のみならず他の士業である弁護士や税理士、行政書士といった職種の方でもありうるほど気づきにくいものです。
 窓口で不動産全部事項証明書を取得するとき、共同担保目録は取得していますか?マンションであれば、敷地権の登記は亡くなった方が所有権を取得した後でしょうか、前でしょうか?もしかすると、建物だけ登記して土地の登記を見落としているかもしれません。

不動産登記はずっと続く保険のようなものです

 登記上のリスクのやっかいなところは、次に専門家が登記をみないとミスに気づくことができないことです。これがいつのことになるかわかりません。ミスに気づいたときに、修正できるかもわかりません。自分の権利を第三者に対抗するための登記は、一度行えば他の保険以上にあなたの不動産の権利を守ってくれます。不動産登記は明治時代から2度の世界大戦を経ても、ずっと公示を続けてくれています。そして、私たち司法書士も150年、登記制度を守ってきました。安心して手続きを終わらせるためにも、司法書士への依頼していただけたらとてもうれしく思います。